甲府幕岩ルートガイド

2006年10月現在、甲府幕岩に25本の新ルートが誕生しました。 2006年9月、ナイト・ミュージック 5.12a、カルトがイッパイ 5.11c、霊感ソーリ 5.11c/d。 2006年5月、風になれ 5.13a。 2005年、ライスシャワー 5.11b、わささび 5.10b。 2004年12月7日、プロジェクト2本が初登されました。ヒーリング・レッジ(5.12b)、爆弾低気圧(5.12a)。 2004年12月下旬、JUNE(5.11b/c)が初登されました。 新ルートは、まだ岩が安定していませんので、ご注意下さい。清掃も不十分です。ブラシなどの清掃用具を持参することをお勧めします。新ルートのグレードは今後登り込まれてから確定されてくると思いますので、目安としてお考え下さい。

甲府幕岩を開拓する方へお願い

既存ルートの間にルートを作る場合は、ルートの独立性に考慮して作って下さい。バリエーションなどは、開拓者(初登者)の意見を聞いてから作るようにして下さい。 再登者になるべく負担がかからないよう、終了点やハンガーは残すよう努力して下さい。

開拓の経過

太刀岡山小山ロックが岩と雪に発表されて以来、岩場の取付きは、足の踏み場も無いくらいの大盛況で、我々ローカルクライマーにとっては、うれしい反面もっと静かに登れる場所はないかと、とまどい気味でもあった。丁度その頃岩場探しの達人小泉氏から耳寄りな情報が入った。太刀岡山北部の観音峠を超えたところに、長さ数キロに渡り、通称幕岩と呼ばれる岩場があるというのだ。数々の小泉コレクションの中でも特に有望ということで、半信半疑ながら、小泉、荒川、行方の3人で偵察することになった。
遠くから眺めてみると確かにひょうたん島のような山の中腹に幕状の岩が連なっている。例の“たんぼ石”(もろい岩のこと)ではないかと危惧しながらも、たどり着けば意外に岩は固く、十分クライミング可能である。
1993年秋から始まった開拓は約2年で50本。まだ開拓の余地は残されているものの手を付ける者がいないのが現状だ。

岩場の概要

ここ幕岩は、ワイルドな岩場である。観音峠から北部一帯は動物たちの楽園で、リス、キツネ、サル、イノシシ、カモシカ等が見かけられ、熊も生息する。付近は山菜も豊富であり、広葉樹林帯で四季のうつろいもすばらしく、自然派クライマーにはきっと気に入ってもらえると思う。
幕岩は茅ヶ岳周辺の火山活動による凝灰岩で、大小の岩が壁にはめこまれており、岩質は比較的軟らかで、ほとんどのルートは長めのボルトを埋めてある。スケールはハイボルダー程度から長いもので25m。各エリアに個性的なルートがあるが、下部が緩傾斜、上部がかぶり気味のフェースが多く、ホールドも概して細かくテクニカルである。
岩の乾きは比較的良い。太刀岡山の小山ロックほどではないが、梅雨の間も問題なく登れる。しみ出しもほとんどない。
グレードは現在(2000年10月)のところ5.7から5.13aまでで、ビギナーからベテランまで楽しめる。各エリアへの移動は、高差のほとんど無い散歩道だ。エリア毎に荷物を広げられるスペースがあり、のんびりした一日を過ごせる。

シーズン

木々が繁り木陰ができるのと標高が1300m程もあるため、夏は涼しい。一方冬は、壁が南向きで木の葉が落ちるため晴れていれば暖かい。
通年クライミング可能。明るい5月~6月と10月~12月がベストシーズンである。

アプローチ

【太刀岡山方面から】
太刀岡山から5Km程行くと、観音峠。観音峠から舗装路(クリスタルライン)を車で8Kmほど行くと、ゲートのある最初の分岐に着く。ここを左に折れて舗装路を下れば、やがてダートになる。1Km行くと、右へ分岐する小森川樫山林道(新しい林道)がある(最近林業のための道ができたので2個目の分岐)。そこを右に曲がり1Km走ると、左手正面に岩場が見えてくる。
白樺の生えたところに駐車スペースがあり、そこから徒歩3分で第一の岩場に着く。所用時間は、太刀岡山から観音峠まで10分。観音峠から車で20~25分。

 

【須玉方面から】
観音峠からの林道は12月中旬~4月下旬まで閉鎖されるので、須玉の方から入ることになる。また、観音峠からの道(クリスタルライン)は、台風の影響で、しょっちゅう土砂崩れを起こす。道路事情が分からない場合は、こちらから入った方が後悔しない。詳しくは韮崎の林事務所(電話0551-23-3095)へ問い合わせ願いたい。
雪が積もると悪路となるが、ダート区間が短いので慎重にやり過ごせば乗用車でも大丈夫。
須玉方面からは、「岩下の十王」から小森川林道を上っていく道と、「比志」から樫山林道を上っていく道の2通りある。
「比志」からの道のほうが林道を走る距離が短く、分岐が少ない。ここでは、「比志」からの道を解説する。
須玉ICからは、IC下車し、右折(清里方面)へ。国道141号線をしばらく走り、中央高速の下をくぐった後の3つ目の信号を右折(「増富」の標示有り)。手前左手にはローソンがある。また、行き過ぎるとセブンイレブンが右手にある。
そのまま道なりに走ると、増富ラジウムラインとなる。途中道が狭くなるが、そのまま増富方面へ向かう。道路の分岐にある緑色の標識(小さいので見落とさないように)を頼りに、「比志(樫山林道)」というところを鋭角に右折する。塩川ダムまで行ってしまったら行き過ぎ。「比志」の標識の所には、塩川小学校の壁に描いた大きな絵があるので、それを頼りにすると良い。(写真左の建物)

樫山林道は、しばらくコンクリで打った細い道を走る。左に寂れた民家をやり過ごすと荒れた林道に入る。500mくらい走ると黄色いゲートがあり、舗装路になる。ここにはパイプで引いた沢水がある。舗装路をおよそ2km走ると、またダートになる。舗装路が切れるあたりには、開拓中の「樫山岩塔群」がある。
ダートをしばらく走ると、二股になるので右折する。また舗装路になり、しばらく下り坂になる。下りきったあたりにも沢がある。舗装路はすぐに終わり、またダートになる。背の高い木がなくなり、白樺林が増えてくる。左カーブの手前に駐車スペースがあり、カーブミラーのあるところが幕岩の入り口。こちらから来ると岩場が見えないので、行き過ぎないように。
このルートで行くと、コンビニは国道141号線のディリーとローソンぐらいしか無い。したがって、食料は早めに調達すること。ディリー隣にはファミリーレストラン「ガスト」がある。また、ローソンの隣にはバーミヤンがある。

注意事項

11月以降の狩猟期にはハンターが入るので、岩から離れてゴソゴソ歩かないように。出来ればラジオなどを鳴らすと良いだろう。
トイレは豊壌の森・メルヘンランド・山椒王国にそれぞれ指定の場所がある。使用後の紙は持ち帰ること。アプローチ下に点在している岩の陰など、雨の当たらない所での用事は謹んでもらいたい。

周辺ガイド

【キャンプ】
林道の駐車場に設営可能。ただし水はないので、近くで汲んでおく必要がある。太刀岡山周辺のキャンプ場からもさほど遠くない。
樫山方面へ降りていったところにある沢の周辺にもキャンプできるところがある。

【水場】
太刀岡山方面からは、観音峠を越して黄色いゲートを通過後、200m位行った左カーブの右側に沢水がある。
塩川ダム方面からは、樫山林道の途中にいくつか沢がある。最初のゲートの所には、沢水をパイプで引いたものがある。また、幕岩手前500mくらいの所にも沢がある。幕岩からはこちらを利用した方が近い。

【風呂】
山宮温泉、敷島カントリークラブ内のサーズリゾートクラブ拮梗温泉。茅が岳広域農道の明野村村営太陽館。双葉町町営百楽泉。増富温泉なども近い。

コメントする